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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなくこの分解立体図を参照する必要があることを示します。
参考
*印の付いた部品は"ABS"バージョンにのみ搭載されています。
 
フロントホイールの取り外し
取り外すホイールを地面から浮かせるために、適切な方法で車体を保持します。
キャリパーをフォークレッグに固定している 2 つのスクリュー (A) を緩めて外し、フロントブレーキキャリパー (B) を取り外します。ホースはつないだままにしておきます。
警告
キャリパーを外した状態ではブレーキレバーを操作しないでください。 キャリパーを外した状態でブレーキ操作をすると、 ブレーキパッドのピストンから液漏れを起こすことがあります。
 
ホイールシャフトの左側のナット (1) を緩めて外します。
シャフトをフォークレッグに固定しているスクリュー (2) を緩めます。
ホイールシャフト (8) をプラスチックのハンマーで左側からたたき、反対側から抜き取ります。
ホイールを抜き取り、スペーサー(3)(10)を回収します。
 
フロントホイールのオーバーホール
フロントホイールのベアリングのオーバーホール
サイズ点検を行う前に、ホイールハブのベアリングの摩耗状態を確認する必要があります。 まずベアリングを清掃し、 グリースを除去してから、手作業で確認を行います。 インナーリングを回します。 . 半径方向および軸方向の遊びの値を点検します。 遊びが大きすぎる場合は、車体が振動したり安定性を欠いたりするので、交換が必要となります。 ベアリング (5) をホイールハブから取り外すには、以下の説明に従ってください。
ベアリング(5)のインナーリング上にシャフト(A)を配置します。
ハンマーで叩いて、ベアリングを押し出します。 叩く位置を常に変化させて、できるだけまっすぐに押し出すようにします。
重要
取り外したベアリングは、再使用しないでください。 ベアリングを取り付ける前に、その台座に汚れがないこと、溝や引っかき傷がないことを確認してください。
 
台座にグリースを塗ってから、ベアリングを取り付けます。
警告
グリース塗布の際には、ディスクの制動面にグリースが付着しないようにしてください。制動力が落ちることになります。 管状のドリフト (D) を使って、ベアリングのアウターリングにのみ圧力をかけ、完全にはめ込みます。 ホイールハブの 2 つのベアリングの間に、スペーサー (6) が挿入されていることを確認してください。
 
参考
ホイールに対して作業を行った後は、ホイールのバランスを確認することをお勧めします。
フロントホイールシャフトのオーバーホール
ホイールシャフトのひずみの値を測定します。
参照面でシャフトを回転させ、フィラーゲージを使って歪みの最大値を確認します(セクション3-1.1、フロントホイール)。
許容最大値0.05mm
シャフトの表面には、亀裂や切れ込み、かき傷、へこみなどが、たとえ小規模でも、あってはなりません。
部分的に磨くことも可能です。
フロントおよびリアリムのオーバーホール
ベアリングの状態が正常であることを確認した後、リムの点検を以下の手順で行います。
リムを目視で点検し、変形、溝、割れ目がないことを確認します。 必要な場合は交換します。
シャフトをホイールに挿入し、2 つの印上に配置します。
ダイヤルゲージを使って、シャフト軸に対するホイールリムの横振れおよび直径差を測定します(セクション3-1.1、フロントホイール参照)。
測定された値が許容範囲にない場合は、リムを交換してください。
許容最大値:直径に対するぶれ1 mm (0.04 inc.)
許容最大値:横振れ0.5 mm (0.02 inc.)
フロントホイールの取り付け
ホイールに必要なすべての点検が完了したら、以下の手順に従って取り付けを行います。
ホイールシャフト (8) の軸とネジ部にグリースを塗布します。
ホイールハブと右フォークボトムエンドの間にスペーサー(10)を、ホイールハブと左フォークボトムエンドのあいだいにはスペーサー(3)を取り付け、フォークレッグ間にフロントホイールを挿入します。
警告
ホイール左側の矢印(E)が走行中の回転方向を向くようにフロントホイールを配置します。
ツール(部品番号:8000.70139)をホイールシャフト(8)に取り付けます。
フォーク下端にあるノッチにツールの位置決めピンを挿入し、シャフト (8) をホイールハブにいっぱいまで挿入します。
固定ナット (1) のネジ部と裏面にグリースを塗布し、ホイールシャフトの先端に取り付けます。
ナット(1)を63Nm±5%のトルクで固定します(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
スクリュー (A) のヘッド下とネジ部にグリースを塗布します。
ブレーキキャリパー (B) を固定している 2 つのスクリュー (A) を留めます。
スクリュー(A)を2Nm±10%のトルクで仮締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
2~3 回、ブレーキレバーを作動させます。
レバーをハンドルに向かって引きながら、同時にスクリュー(A)を45Nm±5%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
キャリパーの内側でブレーキディスクが自由に回転することを確認します。
スクリュー (2) を締める前に、車体を地面に下ろし、ハンドルバーを押してサスペンションを作動させます。 これにより、フォークレッグがホイールシャフト上の適切な位置に収まります。
スクリュー (2) にグリースを塗布します。.
スクリュー(2)を1-2-1の順に18Nm±5%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。