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ヘッドライトの交換
スクリュー(8)を緩め、インストルメントパネルカバー(1)を取り外します。
主要配線からインストルメントパネルコネクター(A)を切り離します(セクション6-1、車両の配線の取り回しの配線図参照)。
主要配線からフロントターンインジケーターコネクターおよびヘッドライトのコネクター(B)を切り離します(セクション6-1、車両の配線の取り回しの配線図参照)。 ステアリングアンダーブラケットにヘッドライトユニットを固定しているナット (2) を緩めて外します。 左側のナット(2)を緩めると外れるプレート(C)を回収します。
ヘッドライトユニット一式をサポートブラケットからペグ(D)を抜き取り、取り外します。
スクリュー (3)を緩めて外し、ヘッドライトをヘッドライトユニットサポートから取り外します。
サークリップ (5) を取り外し、スクリュー (6) を緩めて外して、フロントターンインジケーター (4) を取り外します。
参考
USAバージョンではターンインジケーターとヘッドライトユニットサポートの間にスペーサー(T)が取り付けられています。
取り付け作業は、取り外し作業と逆の手順で行います。そのとき次のことに気をつけてください: 取り外されている場合は、ラバー(7)をヘッドライトに手で締めて取り付け、ラバー(7)の図示の箇所に透明のユニバーサルシリコンを1滴塗布します。
ラバー上に歯付きワッシャー(8)を正確に取り付けます。
参考
2つの歯付きワッシャーが取れないようにラバーにしっかり付いていることを確認します。
取り外されている場合には、ヘッドライトサポートにターンインジケーターを取り付け、穴(F)を下に向けて取り付けます。 図のようにストッパープレート(5)を配置します。
規定ネジロック剤をスクリュー(6)に塗布します。 ストッパープレート(5)上のくぼみがインジケーターの突起と合うようにスクリュー(6)を差し込みます。 スクリュー(6)を3Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
参考
USAバージョンの場合は、ターンインジケーターとヘッドライトサポートの間にスペーサー(T)を取り付けます。 スペーサーは溝を下に向けて配置します。 ターンインジケーターケーブルをスペーサーの下部表面にある溝で滑らし、インジケーター内部からファストンが外れないよう、引きすぎには注意して下さい。
ヘッドライトをヘッドライトサポート上に図のように配置し、ターンインジケーターケーブルが下で押しつぶされないよう注意します。
スペーサー(7)とスクリュー(3)を挿入します。 スクリュー(3)を5Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
ヘッドライトカバー(8)を図のようにヘッドライトサポート(9)上に配置します。
スペーサー(7)をスクリュー(10)上に図のように取り付けます。
ヘッドライトカバー(8)のセンタークリップ(11)上にスクリュー(10)を差し込みます。
ヘッドライトカバー(8)のサイドクリップ(11)上にその他の2本のスクリュー(10)を差し込みます。
スクリュー(10)を3Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
ヘッドライト(B)およびフロントターンインジケーター(E)のコネクターを接続します。
インストルメントパネルのケーブル(A)を接続します。
プレート(C)上にコネクター(B)を配置し、プレートをボトムヨーク上に配置し、ナット(2)で固定します。 ナット(2)を10Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
スクリュー(8)を1.5Nm±10%のトルクで締め付け、インストルメントパネルカバー(1)を取り付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
電球の交換
ヘッドライト電球の交換
切れた電球を交換する前に、新しい電球の電圧/電力値が、そのライトに適合していることを確認してください(セクション3-1.1、ランプ/メーター類)。
警告
ヘッドライトのハロゲンランプは、使用中に高温になり、消灯後もしばらくの間は熱い状態が続きます。 冷めるまで待ってから交換作業を行ってください。
 
ヘッドライトの電球の位置は次の通りです: ロービーム(LO)、ハイビーム(HI)およびパーキングランプ(A)
このセクションの"ヘッドライトの交換"の記述に従い、ヘッドライトを取り外します。
ヘッドライトの電球を交換するには、4 つのスクリュー(1) を緩めて外し、カバー(2) を取り外します。
ハイビーム(HI)
ヘッドライト(4) から電球コネクター(3) を取り外します。
クリップ(5) を取り外します。
電球(4)はバイヨネットベースタイプなので、取り外すには押しながら反時計回りに回します。
電球(4) を交換します。このとき、正しい位置に取り付けるため、取り付け位置にあるキーにはめ込みます。
カチッとはまり込むまで、押しながら時計方向に回します。
電球(4)にコネクター(3)を取り付け、カバー(2)をヘッドライトに取り付け、スクリュー(1)を締め付けます。
ロービーム(LO)
ロービーム(LO)の電球(6)の交換は、ハイビームライトの取り外しと同じ作業を行います。
電球は同格のものと交換します(セクション3-1.1、ランプ/メーター類)。
参考
新しい電球のガラス部分は、決して指で触れないでください。 電球の光度が落ちる原因となります。
パーキングランプ (A)
パーキングランプの電球を交換するには、ヘッドライトの後部から電球ホルダー(7) を抜き取ります。 電球を取り出して交換します。
ナンバープレートランプ電球の交換
ナンバープレートランプ(8)の電球は、ナンバープレートランプの小さなふた(9)を開け、電球を抜き取り、新しいものと交換します。
ハイビームリレー
バッテリーの横、バッテリーマウントに固定されています。 この部位で作業を行うには、シートを取り外す必要があるので、キーを錠に差し込み時計方向に回しながら同時にラッチの近くを下方に押し下げてピンを外します。
シートをフロントのストッパーから後方に引きながら抜き取り、フレームから取り外します。
タンクカバーを取り外します(セクション5-2、タンクフェアリングの取り外し)。
フューエルタンクを取り外します(セクション8-2、フューエルタンクの取り外し)。
スプリングフック(2)を外し、バッテリー(1)を抜き取ります。
ハイビームリレー(3) は、次の状態のときにランプを消灯するようシステムに組み込まれています。
A
車両を通常に使用した後、ヘッドライトを点灯したまま、"エンジンストップ"(4)のボタンでエンジンを止め、キーがONの状態で60秒が過ぎるとヘッドライトは消灯します。 エンジンを始動したときに再び点灯します。
B
このようにならない場合は、リレーの作動を点検してください。
ハイビームリレーの機能点検
マウントからリレー(1)を外し、小さい接点(85) と(86)の間に12V(バッテリー)の電圧を加えます。 内部の電磁石が動作するカチッという音が聞こえなければなりません。
接点 (30) と(87)(大きい接点)の間にマルチメーターを接続し、メーターの目盛りの一杯まで達するか(アナログマルチメーター)、またはビープ音が鳴ること(デジタルマルチメーター)を確認します。 そうでない場合は、交換してください。
取り付け作業は、取り外し作業と逆の手順で行います。
ヘッドライトの光軸調整
正しいタイヤ圧で、人 1 名がシートに乗った状態で、車両を縦軸に対して垂直に立てます。
車両を壁面またはスクリーンの前、10 メートルの距離に置きます。
壁にヘッドライトの中心と同じ高さで水平に線を引き、車体の縦軸に対応する垂直線も引きます。
参考
この点検は薄暗い場所で行うとよいでしょう。
 
ロービームを点灯します。照射される領域の上限が、床面から測ったヘッドライト中心の高さの 9/10 以下になる必要があります。
参考
この方法は、光軸の高さに関するイタリアの規則に準拠したものです。
ヘッドライトの垂直方向の調整は、スクリュー (1) をマニュアルで操作して行います。
ヘッドライトの水平方向の調整は、スクリュー (2) をマニュアルで操作して行います。