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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなくこの分解立体図を参照する必要があることを示します。
ファイナルドライブの点検
ファイナルドライブの摩耗を点検するには、フロントスプロケット(3) およびリアスプロケット(7)を目視点検します。 歯の輪郭が図 (点線) のようになっている場合は交換してください。
チェーン(4)をしっかり張った状態で、16リンク分の長さを測定します。
長さ(L)が256.5mm より長い場合はチェーンを交換してください。
重要
リアスプロケット(7)を交換する場合は、エンジンスプロケット(3)およびチェーン(4)も交換する必要があります。
フロントスプロケットの取り外し
スクリュー(5)を緩めて外し、フロントスプロケットカバー(6)を取り外します。
チェーンを緩めます(セクション4-3、チェーンテンションの調整)。
適切なツール(部品番号:88713.1344)を使用してチェーンの取り外しを行います。
ツールは容器(A)、ドリフト(B)、ボディ(C)、そして2本のレンチ(D)(E)で構成されています。
チェーンリンクを容器(A)内で開けるように用意します。
ドリフト(B)をボディ(C)に取り付け、ドリフトがはみ出さないようにボルトを手で緩めます。
ボディ(C)内にチェーンを収納している容器(A)を挿入します。
ボディ(C)のボルト(F)を手で回し、ドリフト(B)がピンと当たり、軸になるよう気をつけます。
ボディ(C)の六角部分に六角レンチ(D)、ボルトにはレンチ(E)を挿入します。
ピンが外れるようにボルト(F)を時計回りに回します。
チェーンを外します。
 
低速ギアを入れ、フロントスプロケット-ストッパープレート(2)上の2本のスクリュー(1)を緩めて外します。
ギアボックスセカンダリーシャフトからプレート(2)を取り外します。
スプロケット(3)をチェーン(4)とともにギアボックスセカンダリーシャフトから抜き取り、スプロケットからチェーン(4)を外します。
フロントスプロケットの取り付け
ギアチェンジセカンダリーシャフトとフロントスプロケットについて、かみ合わせが完璧な状態であることを確認します。
チェーン(4)をスプロケット(3)に取り付けます。
図示されているように、スプロケットをギアチェンジセカンダリーシャフト(G)に挿入し、スプライン(H)以上に押します。
スプロケット固定プレート(2)をギアチェンジセカンダリーシャフト(G)に取り付け、スプロケット(3)のスレッドつき穴にプレート(2)の穴が合うまでスプライン(H)の内部に回し入れください。 固定プレートは、角の丸くなった面をフ ロントスプロケットに向けて取り付けてください。
スクリュー (1) のスレッドにネジロック剤を塗布します。
ギアを 1 速に入れます。
スクリュー(1)を6Nm±5%のトルクで固定します(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
重要
チェーン張力の調整は次のセクションに従ってください: 4 - 3、チェーンテンションの調整
チェーンを取り付け、チェーンを開く時に使用したツール(部品番号:88713.1344)で閉じます。
ツールは容器(A)、ドリフト(B)、ボディ(C)、2本のレンチ(D)(E)、プレート用容器(F)で構成されています。 チェーンの2端部を外側リンクに接続し、ピン上にプレートを手で挿入します。
警告
ピンを十分に潤滑し、手で直接さわらないようにして下さい。
 
外側リンクの近くに容器(A)を配置します。
ボディ(C)にドリフト(B)とプレート用容器(F)を取り付けます。
チェーンを収納している容器(A)にボディ(C)を挿入します。
ボルト(L)をプレート用容器(F)がプレートに当たるまで手で回します。
レンチ(D)(E)を使用して、チェーンピンが容器(F)に当たるまで時計回りにボルト(L)を回します。
ツールから容器(A)を外します。
ドリフト(B)が曲げるピンに当たるまでボルト(L)を手で回し、これらが軸にあたっているかを確認します。
レンチ(D)(E)を使用して、ドリフト(B)がチェーンプレートにあたるまで、時計回りにボルトを回します。
最後に曲げる作業を行い、ツール全てを2つ目のピンに移動させ、同じ作業を繰り返します。
警告
2つのピンが曲がっているかをしっかり確認します: 図はピンが正しく曲げられている図です。
 
チェーン張力の調整を行います(セクション4-3、チェーンテンションの調整)。
スクリュー(5)を6Nm±10%のトルクで締め、スプロケットカバー(6)を配置します(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
リアスプロケットの交換
 
ナット(8)の安全クリップ(18)を抜き取ります。
ホイールシャフトの回転を止め、レンチで固定ナット(B)を緩めます。
ナット(8)を完全に緩めて外し、ワッシャー(9)とフランジ(11)をリアスプロケット(7)と共に取り外します。
カラー付きスペーサー (15) も取り外します。
ハンマーでフランジ(11)をクッシュドライブ(12)と一緒にリアスプロケット(7)から押し出します。
 
リアスプロケットの取り付け
クッシュドライブ (12) の状態を確認し、必要であればフランジから取り外して交換します。
取り付けには、逆の手順で作業を行って下さい。
クッシュドライブ(12)を取り外す必要がある場合は、全ての接触面とクッシュドライブ(12)を固定しているナット(10)のヘッド下に規定グリースを塗布します。
章の初めにある指示に従って、摩耗状態を確認します。
ナット(8)、リアスプロケットホルダーフランジ固定クリップ(18)を取り付けるには、ホイール固定ナット用の記載、セクション7-2、リアホイールの取り付けを参照して下さい。
 
チェーンの洗浄
Oリングの付いたチェーンを正しく洗浄するには、石油、ナフタ、またはパラフィン油を使用します。
ガソリン、トリクロロエチレン、その他の溶剤はゴム製のOリングを傷めることがあるので、絶対に使用しないでください。 Oリングチェーン専用でないスプレー製品の使用も避けてください。
チェーンの潤滑
Oリング付きチェーンでは、オリジナルの潤滑剤をシャフト-ブッシュ部に利用する事、そしてOリングそのものも磨耗防止効果を保証しています。 保護性を保持するためにもチェーンの金属部およびOリングは定期的に潤滑する必要があります。
特にOリングへの潤滑は、その弾力性を維持し、最大の密閉度を保証するために大切です。
保護を目的として潤滑する場合、普通のブラシを使い、チェーン全長を内側・外側共に、高粘度のエンジンオイルを薄く塗布します(セクション3-2、補給および潤滑油)。