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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなくこの分解立体図を参照する必要があることを示します。
フロントフォークの取り外し
この部品を取り外す前に、車体から次のパーツを取り外す必要があります。
 
重要
本章で記述されている全ての部品が交換部品として備えられているわけではありません。 作業の説明をよりわかりやすくするために表示されています。
 
フォークレッグをステアリングヘッド (23) に固定しているスクリュー (25) を緩めます。
フォークレッグをボトムヨーク(22)に固定しているスクリュー(24)を緩めます。
必要なオーバーホール作業を行うために、フォークレッグ (2) および (1) を下へ抜き取ります。
フロントフォークのオーバーホール
参考
フォークレッグを車体から外す前に、キャップ (7) を緩めます。
参考
フォークのオーバーホールに必要なツールは、セクション3-4、フレーム用ツールを参照してください。
右側フロントフォークの分解
アッパーキャップ (7) を緩めて外します。
キャップ(7)一式を抜き取ります。
専用ツール(部品番号88713.0957)を取り付け、ピン(A)をスプリングジョイントの穴に挿入し、スクリュー(B)で固定してください。
ツールを下へ押してスプリングを圧縮し、カートリッジ (13) のロックナットの下にツールのスペーサー (C) を挿入します。
ロックナットを固定しながら、(D) の部分にレンチをかけてキャップ (7) を緩めます。
キャップ (7) を取り外します。
 
ツール(部品番号:88713.0958)を挿入し、ダンパーロッドに締め付けます。
スプリングに対抗して下方向に圧力をかけ、スペーサー (C) を抜き取ります。
部品番号:88713.0957のツールを取り外し、プリロードチューブ(12)を抜き取ります。
スプリング (9) を取り外します。フォークレッグの内部からオイルを排出するために、アウタースリーブ(18) とダンパーカートリッジ (8) をポンプのように押します。
警告
この作業でオイルに圧力がかかり、フォークレッグからオイルが排出されます。
オイルに触れないように、容器の中に排出してください。
保護付きの万力にスライダー(6) を固定します。
スクリュー (3) を緩めて外します。
調整スクリュー(3)を取り外し、ガスケット(4)も外します。
ダンパーカートリッジ(8) 一式を抜き取り、センタリングブッシュ(10)を取り外します。
ドライバーをてこにして、ダストシール (E) をアウタースリーブ(18) から抜き取ります。
サークリップ (F) を取り外します。
重要
アウタースリーブ(18) およびスライダー (6) を損傷しないように注意してください。
ガイドブッシュ (G) の抵抗力に対抗するために、すばやく叩きながらアウタースリーブ(18) をスライダー (6) から抜き取ります。
ブッシュ (H) の口にドライバーの先を挿入して、ブッシュをスライダーから取り外します。
 
スライダー (6) から次のものを取り外します:
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左側フロントフォークの分解
アッパーキャップ (7) を緩めて外します。
ナット (13) と一緒にアッパーキャップ (7)、ドリフト (15)、ブッシュ (20)、スプリング、およびダンパー一式 (17) を抜き取ります。
スプリング (14) を取り外します。フォークレッグの内部からオイルを排出するために、アウタースリーブ(18) をポンプのように押します。
警告
この作業でオイルに圧力がかかり、フォークレッグからオイルが排出されます。
オイルに触れないように、容器の中に排出してください。
ドライバーをてこにして、ダストシール (E) をアウタースリーブ(18) から抜き取ります。
サークリップ (F) を取り外します。
重要
アウタースリーブ(18) およびスライダー (19) を損傷しないように注意してください。
ガイドブッシュ (G) の抵抗力に対抗するために、すばやく叩きながらアウタースリーブ(18) をスライダー (19) から抜き取ります。
ブッシュ (H) の口にドライバーの先を挿入して、ブッシュをスライダーから取り外します。
 
スライダー (19) から次のものを取り外します:
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右側フロントフォークの点検
平面にスプリングを置き、自由長 (L) を測定します。
整備限度値:
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270 mm
最大値を超えている場合は、スプリングを交換してください。
左右のスライダーの外側とアウタースリーブの内面の状態を点検します。 傷、溝、引っかかりなどがないことを確認してください。
左右のスライダーがまっすぐであることを確認します。
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スライダーをアウターチューブから外すたびに、ガイドブッシュ (G) および (H) を交換することをお勧めします。
右側フロントフォークの組み立て
チューブ (18) をスライダーチューブ (6) に取り付けます。
センタリングブッシュ (10) を挿入します。
ダンパーカートリッジ一式 (8) を挿入します。
シール (4) を取り付け、調整スクリュー (3) で締め付けます。
左側レッグ(2)アセンブリーを垂直方向に配置し、 500±2.5 CCの専用フォークオイルで補充作業を行います。
チューブ (18) の端からオイルレベルを測定して、オイル量を確認します。
オイル表面とチューブの端との距離は81mmでなければなりません。
 
組み立てる前に、スプリング (9) およびスプリングジョイント (12) についたオイルを取り除きます。
参考
スプリング (9) を取り付けます。このとき、巻きの狭い方をフォーク下端に向けてください。
 
次の構成部品を取り付けます:
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取り外しに使用したツール(部品番号:88713.0957) を、スプリングジョイント(12)の側面の穴に取り付けます。
このツールを下へ押し、カートリッジ(8)のロックナット下にスペーサー(C)を配置します。
ツール(部品番号:88713.0958)を取り外します。
ダンパーカートリッジ (8) にアッパーキャップ (7) を締め付けます。
リバウンドアジャスターを六角レンチで固定しながら、アッパーキャップを3040Nmのトルクで締め付けます。
(部品番号:88713.0957)のツールを下へ押し、スペーサー(C)を取り外します。
警告
キャップのアジャスター(7) を、ダンパーカートリッジ(8)のスレッドいっぱいまで締めてください。
 
アウタースリーブ(18)を持ち上げ、アッパーキャップ(7)を3040Nmのトルクで締め付けます。
ライダーの好みに合わせてアジャスターを調整します。
左側フロントフォークの点検
平面にスプリングを置き、自由長 (L) を測定します。
整備限度値:
-
270 mm
最大値を超えている場合は、スプリングを交換してください。
左右のスライダーの外側とアウタースリーブの内面の状態を点検します。 傷、溝、引っかかりなどがないことを確認してください。
左右のスライダーがまっすぐであることを確認します。
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スライダーをアウターチューブから外すたびに、ガイドブッシュ (G) および (H) を交換することをお勧めします。
右側フロントフォークの組み立て
チューブ (18) をスライダーチューブ (19) に取り付けます。
組み立てる前に、スプリング (14) についたオイルを取り除きます。
参考
スプリング (14) を取り付けます。このとき、巻きの狭い方をフォーク下端に向けてください。
 
左側レッグ(2)アセンブリーを垂直方向に配置し、 538±2.5 CCの専用フォークオイルで補充作業を行います。
 
ナット (13) と一緒にアッパーキャップ (7)、ドリフト (15)、ブッシュ (20)、スプリング、およびダンパー一式 (17) をスライダーチューブ (18) に取り付け、規定トルクで締め付けます。
フロントフォークの取り付け
ステアリングアンダーブラケットに対して、図のような高さでフォークレッグを取り付けます。
フォークレッグ(2)および(1)を据え付けます。 取り外されている場合は、スクリュー(24)(25)のネジ部とヘッド下を潤滑し、所定の位置に配置します。
スクリュー(24)を24Nm±5%、スクリュー(25)は22Nm±5%のトルクで1-2-1の順に固定します(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
警告
車両使用時には必ずフロントマッドガードを装着してください。ブレーキ使用時にブレーキホースがホイールと接触するのを防ぎます。