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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなくこの分解立体図を参照する必要があることを示します。
フロントブレーキシリンダーの取り外し
警告
ブレーキシリンダーの製造メーカーは、その安全上の重要性を考慮し、シリンダーの内部に決して手を加えないよう指示しています。 オーバーホールを適切に実施しないと、ライダーおよびパッセンジャーに重大な危険をもたらす可能性があります。
交換作業は、次の部分に限定してください: 操作レバー、タンクとその固定パーツ一式、およびシリンダー固定部に限定してください。
 
参考
ABSフロントブレーキシステムに関しては、以下のセクションも参照して下さい: セクション7 - 5、ABSシステム機能インフォメーション、セクション 7 - 6、システムの構成部品 、セクション 7 - 7、ABS部品メンテナンス
 
ブレーキホースをシリンダーに固定している専用スクリュー(15)を緩めて外し、シール(12)も外します。 フロントシリンダーからホース(14)を抜き取ります。
クランプ(11)の固定スクリュー(8)を緩め、フロントブレーキシリンダーユニット(1)をハンドルバーから取り外します。
シリンダーユニット(1)の構成部品を分解するには、この章の初めにある分解立体図を参照してください。
フロントブレーキシリンダーの取り付け
ハンドルバー右側にフロントブレーキシリンダーユニット(1)をクランプの内縁が印(A)の位置になるように挿入します。
クランプ(11)をハンドルバー上に配置し、スクリュー(8)を差し込みます。
ホース(14)をシール(12)と共にシリンダーユニット(1)上に配置し、専用スクリュー(15)で仮締めします。
固定スクリュー(11)を10Nm±10%のトルクで(セクション (3-3、フレーム締め付けトルク)上部スクリューから1-2-1の順に締め付けます。
 
警告
ホースを正しい位置に取り付けないと、ブレーキシステムの機能に支障をきたしたり、車両の可動パーツに接触したりする恐れがあります。
 
ホース(14)を図示のように配置し、専用スクリュー(15)を23Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション 3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
 
 
ブレーキシステムのメンテナンス作業
警告
ブレーキシステムに使用されるオイルは、塗装を破損するだけでなく、目や皮膚につくと大変危険です。 接触してしまった場合は、その部分を水でよく洗い流し、必要に応じて医師の診察を受けてください。
 
全てのメンテナンス作業(ブレーキパッドの摩耗点検および交換、ブレーキフルードの交換など) については、セクション
4 - 3のメンテナンス作業を参照して下さい。
フロントブレーキシステムの取り外し
参考
ABSフロントブレーキシステムに関しては、以下のセクションも参照して下さい: セクション7 - 5、ABSシステム機能インフォメーション、セクション 7 - 6、システムの構成部品 、セクション 7 - 7、ABS部品メンテナンス
 
 
ブレーキホースをシリンダーに固定している専用スクリュー(15)を緩め、シール(12)も外します。 フロントシリンダーからホース(14)を抜き取ります。
フロントブレーキホース(24)を外し、スクリュー(C)をゆるめ、ABSセンサーケーブル(A)をホースガイド(B)から外します。
スクリュー(16)をゆるめ、ボトムヨークのブラケット(4)からホース(14)を抜き取ります。
警告
フロントブレーキホースを取り外す際にホースガイド(B)が損傷した場合には交換します(セクション 5 - 4、フロントマッドガードの取り外し)。
 
ホースガイド(B)からのリテーナーがないホースは、ブレーキングの際にタイヤと接触し、事故につながる可能性があります。
左フロントブレーキキャリパー(7)をフォークレッグに固定している2本のスクリュー(17)を緩めて外します。
右フロントブレーキキャリパー (18) についても同じ作業を行います。
左フロントブレーキキャリパー(7)上のダストガード(22)からABSセンサーケーブル(A)を外します。
専用スクリュー(13)(27)を緩め、両側のキャリーパー上のシール(12)も回収します。
フロントブレーキキャリパーをブレーキホースから外します。
参考
ABSセンサーケーブル(A)をフロントブレーキホースに固定しているタイの配置は以下のセクションを参照してください:セクション 7 - 6、ケーブル/フレキシブルホースの取り回し
ブレーキディスクの取り外し
 
 
フロントブレーキディスクは、ホイールリムに固定されている部分と、制動力を生む摩擦面とで構成されています。 ディスクを交換する場合は、これらの構成部品を両方とも交換する必要があります。
 
ホイールにディスクを固定しているスクリュー(29)を外し、ディスク(30)を外し、ABSバージョンの場合は左側からフォニックホイール(20)を回収します。
フロントブレーキ構成部品のオーバーホール
重要
ブレーキキャリパーの製造メーカーは、その安全上の重要性を考慮し、キャリパーやシリンダーの内部に決して手を加えないよう指示しています。 オーバーホールを適切に実施しないと、ライダーに重大な危険をもたらす可能性があります。
 
交換作業は、次の部分に限定してください: ブレーキパッド、固定パーツ、およびブリードユニットに限定してください。
上記の構成部品を交換するには、この章の初めにある分解立体図を参照してください。
ブレーキディスクは完全に清潔な状態でなければなりません。つまり、錆、オイル、グリースなどの汚れがなく、深い掻き傷がないことが必要です。
ブレーキディスクの摩耗を点検するには、"油圧ブレーキ"(セクション3- 1.1)の記述を参照してください。
ブレーキディスクの取り付け
ディスクをリムに取り付ける際は、接触面から完全に汚れを取り除き、固定スクリュー(29) のネジ部に中強度のネジロック剤を塗布します。
ABSバージョンの場合は、左側からフォニックホイール(20)を取り付けます。
フロントブレーキディスク(19)をフロントホイールに固定するスクリュー(29)を1-3-5-2-4の順に締めます。
スクリュー(29)を25Nm±5%のトルクで締め付けます(セクション 3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
 
フロントブレーキシステムの取り付け
システムを取り付けるときは、ホース(14)および(24)のコネクターの向きに注意してください。
 
 
警告
ホースを正しい位置に取り付けないと、ブレーキシステムの機能に支障をきたしたり、車両の可動パーツに接触したりする恐れがあります。 図のとおりの向きで取り付けてください。
 
ブレーキホースをキャリパーやシリンダーに固定する際は、適切なシール(12)をコネクターに差し込んでください。
コネクターを配置したら、専用スクリュー(15)を23Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
ホース(14)(24)をフロントブレーキキャリパー(7)および(18)上に取り付け、スクリュー(13)(27)を23Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
参考
右ブレーキキャリパー(18)にホース(14)のコネクターが内側に、ホース(24)のコネクターが外側に取り付けられていることを確認してください。
右ブレーキキャリパー (18) をディスクに取り付けます。
規定グリースをスクリュー (17) に塗布します。
フォークレッグにキャリーパーを固定するため、手でスクリュー(17)を差し込みます。
スクリューを2Nm±10%のトルクで仮締めします(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
左ブレーキキャリパー(7)の取り付けについても同じ作業を行います。
 
ブレーキレバーを2~3度動かして、ブレーキオイルに圧力を加え、その圧力で
ブレーキパッドがブレーキディスクに定着するようにします。
レバーをハンドルに向かって引きながら、同時にキャリパーのスクリュー(7)を45Nm±5%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
ホースガイド(B)にブレーキラバー(D)を挿入します。
ホースガイド(B)を曲げ、スクリュー(C)を差し込んで固定します。
ブラケット(4)にホース(14)を挿入し、スクリュー(16)を8Nm±10%のトルクで締め付ます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
参考
ABSセンサーケーブル(A)をフロントブレーキホース(24)に固定しているタイの配置は以下のセクションを参照してください:セクション 7 - 6、ケーブル/フレキシブルホースの取り回し