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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなくこの分解立体図を参照する必要があることを示します。
ステアリングベアリングの遊びの調整
参考
ステアリングベアリングの遊びを調整するには、セクション4-3、ステアリングベアリングの遊びの調整を参照してください。
 
問題が解決しない場合は、ステアリングベアリング(5)および(6)の摩耗状態をチェックし、このセクションの"ステアリングチューブの構成部品の取り外し"に従い、必要に応じて交換します。
ステアリング動作の調整
ステアリングアンダーブラケットの両側にあるナット (17) と調整用ドエル (16) を緩めます。
6~6.5mmにに調整したシム(A)を用意し、フォークのスリーブ上に取り付けます。またはフィラーゲージを使用します。
フォークユニットを右に回して、シム (A) がフレームのアッパーチューブに接するようにします。
ハンドルを切った方向と反対側にある調整用ドエル (16) を、ステアリングチューブの留め金に接触させます。
ナット (17) のネジ部にネジロック剤を塗布します。 ドエル (16) を固定しながら、ナット (17) を締め付けます。 フォークユニットを反対側に回します。 もう一方のドエルを同様に調整し、そのナットを固定します。
調整作業が完了したら、ステアリングを最大限に右側のポジションにし、フロントブレーキホースと下部トレーリスフレーム間に最低1mmの隙間があるかを点検します。層でない場合、右側アジャスター上の角度を減らします。
ステアリングチューブの構成部品の取り外し
参考
ステアリングヘッドとステアリングアンダーブラケットに固定されている構成部品は、電気ケーブルやフレキシブルなトランスミッションケーブルも含め、作業に支障がないかぎり取り付けたままでできます。
 
スクリュー(24)をゆるめ、ステアリングヘッドからホースガイド(27)を取り外します。 ワッシャー(25)を回収します。
参考
ABSバージョンには、矢印で印されているホースガイドはありません。
ステアリングヘッド (2) をリングナット (12) に固定しているスクリュー (3) を緩めます。
ステアリングヘッド (2) を抜き取ります。
ツール(コード88713.1058)を使ってリングナット(12)を緩め、ステアリングシャフトから外します。
ステアリングシャフトから上部ベアリング(5)のオイルシール(8)、インナーリング(A)、およびボールクラウン(B)を抜き取ります。
ステアリングアンダーブラケット (15) をシャフトとともにフレームのチューブから抜き取ります。
下部ベアリング(6)のボールクラウン(B)を取り外します。
ステアリングシャフトには、下部ベアリング(6)のインナーリング(A)とオイルシール(18) が残ります。
図のようなタイプのユニバーサルプーラーを使って、インナーリング(A)とスペーサー(13)をステアリングシャフトから取り外し、ベースを損傷しないよう十分注意します。
重要
オイルシール(8)および(18)、ベアリング(5)および(6)は、一度取り外したものは再使用しないでください。
 
適切なドリフトを使って、ベアリングのアウターリング (C) をステアリングチューブから取り外します。このとき、台座を損傷しないよう十分注意してください。
ステアリングヘッドの分解
ナット(9)に抵抗しながらスクリュー(7)を緩めて外し、ワッシャー(11)と下部クランプ(4)をステアリングヘッドから取り外します。
スクリュー (23) を緩めて外し、ケーブルリング (20) を取り外します。
ワッシャー (22) とヘッドライトマウントブラケット (21) も取り外します。
ステアリングヘッドの取り外し
ステアリングヘッドからスペーサー (10) を取り外した場合は、シリコンオイルスプレイで潤滑してください。
図に示されているように、スペーサー (10) をステアリングヘッドの穴 (D) の軸に合わせて、いっぱいまで打ち込みます。
重要
スペーサー (10) の取り付けは、アウターリング (E) を使用して行います。取り付けは、ステアリングヘッドの下部の (F) の部分でなければなりません。
 
作業の終了時に、部品から余計な潤滑剤をふき取ってください。
耐震ラバー (19) をヘッドライトマウントブラケット (21) に仮取り付けします。
ヘッドライトマウントブラケット (21) 、ケーブルリング (20)、ワッシャー (22) をスクリュー (23) で取り付けます。
スクリュー(23)を10Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
下部クランプ (4) をステアリングヘッドに取り付けます。
下部クランプ(4)にスクリュー(7)をワッシャー(11)と一緒に取り付けます。
スクリュー(7)上にワッシャー(11)を取り付け、ナット(9)を差し込みます。
ナット(9)を45Nm±5%のトルクで締め付け(セクション 3-3、フレーム締め付けトルク)、スクリュー(7)を抵抗させます。
ステアリングチューブの構成部品の取り付け
重要
ステアリングチューブのベアリング(5)および(6) は同じものですが、逆に取り付けないでください。
 
接触面の汚れを丁寧にふき取り、規定グリースを塗布します。
ベアリング(5)および(6)のアウターリング(C)をステアリングチューブに取り付けるには、ツール(部品番号:88713.1062)が必要です。 以下の手順に従ってください:
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ステアリングチューブを150℃に加熱します。
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ステアリングシャフトにワッシャー(13)、縁を上に向けたオイルシール(18)、下部ベアリング(6)のインナーリング(L) を挿入します。ベアリングは挿入する前に10分ほど120 ℃で暖めておきます。
ステアリングシャフトにドリフト(コード88713.1072)を挿入します。 少なくとも10~15秒はインナーリング(L)をオイルシール(18)に手で押し付けます。
規定グリースをインナーリング(L)に塗布します。
ステアリングシャフトに直径が小さい方を上に向けて取り付け、グリースを塗布したボールクラウン(M)を挿入します。
ステアリングシャフトをステアリングチューブの中に、いっぱいまで挿入します。
ステアリングアンダーブラケット一式をフレームに取り付けます。
ボールクラウン(B)をグリースで潤滑し、フレーム上部アウターリング(C)に挿入します。
上部ベアリング(5)のインナーリング(A)を直径が大きい方を上に向けてステアリングチューブに取り付けます。
縁を上に向けてオイルシール (8) を取り付けます。
規定グリースをリングナット (12) に塗布します。
調整用リングナット(12)を手で締めて、オイルシール(8)にしっかり押し付けます。
リングナット(12)に専用ブッシュ(部品番号:88713.1058)を取り付け、その上にトルクレンチを取り付けます。
調整リングナット(12)を30Nm±5%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
ステアリングヘッド (2) をリングナット (12) に取り付けます。この時フォークレッグの位置がステアリングアンダーブラケットに合うようにします。 セクション7-10.1、フロントフォークの取り付けの記載に従い、フォークレッグを配置します。
スクリュー (3) にグリースを塗布します。
ステアリングヘッドにスクリュー(3)を24Nm±5%のトルクで固定します(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
ステアリングヘッド上にホースガイド(27)を取り付け、スクリュー(24)およびワッシャー(25)を取り付けます。
ホースガイド(27)を回転止め歯(M)上に取り付け、スクリュー(24)を8Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション
3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
参考
ABSバージョンには、矢印で印されているホースガイドはありません。
 
 
 
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