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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなくこの分解立体図を参照する必要があることを示します。
プライマリーギアの取り外し
 
クラッチハウジング (1) をニードルローラーベアリング (3) およびプライマリードリブンギア (A) とともに抜き取ります。
インナーリング (2) およびインナースペーサー (4) を抜き取ります。
プライマリーギアのドライブギア (B) を固定しているリングナット (5) の安全ワッシャー (6) をまっすぐにします。
プライマリードライブギア(B)を固定用レンチ(部品番号:88713.2423)で固定し、スプロケットを固定しているスレッドつきリングナット(5)を緩めて外します。
リングナット(5)と安全ワッシャー(6)を取り外します。
プーラー(88713.2092)を使用し、クランクシャフトとプーラーのスクリュー間にアルミまたは真鍮製の円盤を挟み、プライマリーフォライブギア(B)を取り外します。
クランクシャフトに取り付けられているキー (C) に注意してください。
プライマリーギアの取り付けとクリアランスの点検
クランクシャフトの円錐形の先端部と、そこに取り付けるプライマリーギアの油汚れを丁寧に落とします。
キー (C) およびインナースペーサー (D) がクランクシャフトに取り付けられていることを確認してください。
クランクシャフトにドライブギア (B) を取り付けます。このとき、オイルポンプ制御ギアをクランクケース側に向けてください。
ワッシャー (6) とリングナット (5) で仮止めします。
重要
新しいドライブギア (B) を取り付ける場合は、かみ合わせのクリアランスを点検する必要があります。
かみ合わせのクリアランスを点検するには、クラッチハウジング(1)をインナースペーサー(4)、ドリブンギア(A)、ニードルベアリング(3)、およびインナーリング(2)と共にギアプライマリーシャフト上に一時的に取り付けます。 クランクケースにダイヤルゲージを取り付け、そのポインターをギアの歯の 1 つに当てます。
歯が接触するまでドリブンギア(A)を動かし、ダイヤルゲージのポインターの移動が0.050.07mmの範囲にあることを確認します。
ギアの外周を等分するように 16 箇所で測定してください。
クリアランスが許容範囲にない場合は、クランクシャフト上のギア (B) は固定したままで、メインシャフト上のドリブンギア (A) の位置を変えてみます。 それでも規定のクリアランスが得られない場合は、プライマリーギア (1) を 1 対で交換します。
点検が後、スプロケット(B)をレンチ(部品番号:88713.2423)で固定し、規定グリースをリングナット(5)に塗布し、190 Nm(最小171 Nm - 最大209Nm)のトルクで締め付けます(セクション3-3、エンジン締め付けトルク)。
ワッシャー (6) をリングナット (5) の方に曲げます。
オイルポンプを取り付け、オイルポンプのギアとクランクシャフト上のプライマリーギアとの間でかみ合わせのクリアランスを点検します(セクション9-2.1、オイルポンプの取り付け)。
クラッチハウジング (1)、インナーベアリング (3)、およびブッシュ (2) の接触面を清掃し、油汚れを除去します。
インナースペーサー (4) をメインシャフトに取り付けます。このとき、平らな面を外側に向けてください。 インナーリング (2) とドリブンギア (A) の付いたクラッチハウジング (1) をニードルベアリング (3) と一緒に挿入します。