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参考
以下に記載されている構成部品は、セクション6-1、エレクトリカルシステムを参照してください。
エレクトロニックスターターシステム
電気始動システムの主要な構成部品は、スターターコンタクター (7)、スターターコンタクター (6)、およびスターターコンタクターに電源を供給するバッテリー (8) です。
車両の始動は、エンジンコントロールECU(28) によって完全に制御され、次のような入力が監視されます:
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これらの入力の組み合わせに応じて、ECU (28) は始動を可能にします。
 
次の表は、始動時に起こり得る組み合わせを示しています。
次の表のとおり、エンジンコントロールユニットはその入力の状態に応じて、START ボタンが押されたときにスターターモーターを起動します (ON 状態)。
X = ニュートラルギア、クラッチ、およびスタンドの任意の状態。
安全機能表
スターターモーター
出力:
700 W (12 V 供給時)。
回転方向:
出力軸側から見て、反時計方向。
 
スターターモーターは、その信頼性とコンパクトな構造により、通常は機能に問題が生じることはありません。 不具合が生じた場合は、スターターコンタクターに接続されている電気ケーブルのターミナルに錆びつきがなく、ナットでしっかりと締められていることを確認してください。 この確認でも問題がない場合は、スターターモーターを車両のエンジンから取り外し、出力軸に負荷を与えずに簡単な動作試験を行います (無負荷試験)。 スターターモーターを作業台に固定します。このとき、スターターモーターのケースを損傷しないように注意してください。 試験には、完全に充電されている 12 V のバッテリーを使用します。 スターターモーターにバッテリーを接続するケーブルを準備します。長すぎず (70 cm 以下)、車両で使用されているケーブルと同じ断面を持っているものを選んでください。 スターターモーターのケースの塗装されていない点にバッテリーのマイナス極を接続し、スターターモーターの電気ターミナルにバッテリーのプラス極を接続します。 スターターモーターの出力軸は、高速かつ自由に回転しなければなりません。 試験中、バッテリーに接続しているケーブルどうしがショートしないように注意してください。
スターターコンタクターの取り外し
 
スクリュー(D)を緩め、フロントスプロケットカバー(C)を取り外します。
 
ジェネレーターカバーの取り外し(セクション9-8、ジェネレーターカバーの取り外し)。
ナット(A)を外します。
スターターモーター/スターターコンタクターケーブル(3)を切り離します(セクション6-1、"車両の配線の取り回し"の配線図を参照)。
固定スクリュー (1) を緩めて外します。
参考
スターターモーターの固定スクリューには、ネジロック剤が塗布されています。
 
外側から、スターターモーターとそのシール (2) を取り出します。
スターターコンタクターの取り付け
シール (2) の保存状態を目視で点検し、必要に応じて交換します。
シール(2)とスターターモーターをクランクケースに配置し、固定スクリュー(1)を10Nm(最小9Nm - 最大11Nm)のトルクで締め付けます(セクション3-3、エンジン締め付けトルク)。
規定グリースをナット(A)に塗布します。
スターターモーター/コンタクター(3)ケーブルを配置し、ナット(A)を5Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション
3-3、フレーム締め付けトルク)。
ジェネレーターカバーの取り付け(セクション9-8、ジェネレーターカバーの取り付け)。
フロントスプロケットカバー(6)を配置し、スクリュー(D)を6Nm±10% のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
 
スターターコンタクター
スターターコンタクター (1) は、ラバーマウントでフィルターボックスに固定されています。
バッテリーを切り離します(セクション6-2、バッテリー)。
コンタクターで作業を行うには、シートを取り外し、キーを錠に差し込み時計方向に回しながら同時にラッチの近くを下方に押し下げてピンを外します。
シートをフロントのストッパーから後方に引きながら抜き取り、フレームから取り外します。
タンクカバーを取り外します(セクション5-2、タンクフェアリングの取り外し)。
フューエルタンクを取り外します(セクション8-2、フューエルタンクの取り外し)。
 
スターターコンタクターのコネクター(2)をケーブルから切り離します。
スターターコンタクター(1)を所定の位置から取り外します。
保護キャップ (A) を取り外します。
スプリングワッシャー(7)に注意しながらナット(6)を緩めます。
スターターコンタクター/スターターモーターのケーブル (8) を取り外します。
スターターコンタクター - バッテリーのケーブル (9) を取り外します。
スターターコンタクターの機能点検
コネクターの2つの電極、プラス極(B)とマイナス極(C)に、12V (バッテリー)の電圧を加えます。
スターターコンタクターの両極(スレッド付きピン)(C)および(D)間にマルチメーターを接続し、連続性を確認します(セクション6-13、マルチメーターによるエレクトリカルシステムの点検)。 連続性がない場合は、スターターコンタクターを交換します。
 
取り付ける際は、電極(C)および(D)が錆びていないかを点検します。
ケーブル(8)および(9)をスターターコンタクターの電極に取り付けます。
スプリングワッシャー(7)を挿入し、ナット(6)を差し込みます。
ナット(6)を4Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション3-3、フレーム締め付けトルク)。
ナット(6)に規定の保護剤を吹き付けます。
コンタクター(1)を図示の方向に向けてキー(E)上に取り付けます。
コネクター (2) を配線に接続し、保護キャップ (A) を取り付けます。
バッテリーを接続します(セクション6-2、バッテリー)。
残りの部品を取り外し作業と逆の手順で行います。